2023年5月21日、キャンナス城崎が発会しました

看護師43年の病院経験を地域の高齢者、患者さん、子育てママに

 看護師になって早43年が過ぎようとしています。28年間の間、地元の公立豊岡病院組合(4病院持っています)で働いていましたが、50歳で辞めて、主人の仕事に合わせて、地元を離れ、民間病院、民間の療養病院などで働き、現在はデイサービスと、実習の臨時教員として働いています。

 若い頃は、病院も長期入院ができたので、患者さんによっては家族かと思うほど親身になり、また家族構成や子供さんの成長も見てきました、今は昔です。癌の患者さんにおいても、その方の残された人生やかかわりをとても深く考えていたと思います。

その後、診療報酬や医療が変わり、退職する前は公立豊岡病院(本院)のNICUで働き、公務員生活を終えました。
今は看護実習生を教えているのですが、がんを告知された方を受け持っても、特別人生について考える様子もなく、患者さんの気持ちが取り残された状態で退院されるケースもあります。不完全な状態で、あるいは末期で退院されて訪問看護を受けるまでや、訪問看護が来られない間、本人や家族は不安がいっぱいだと思います。少しでも手助けできたらいいなと思います。

  又、公立豊岡病院は精神科もありますので退院後の支援もなかなか行えていないのが現実のようです。デイサービスのほうでは、ここ豊岡市は高齢化率33%で一人暮らし、夫婦のみという方も増える中、家族が心配して、デイサービスに来られる手続きをされますが、中には一人でゆっくりしたいとか、好きにさせてほしいとか言われる方もありますが、体操やレクレーションなどをしたくないけど皆さんの手前されている方もあります。

  家族はどうしているか心配だから、デイサービスを選ばれるのだと思いますが、そういう方に、買い物や家事、病院の通院が気軽にできるサービスがあれば、デイサービスで嫌なのにがまんされなくてもいいのかな?と思っていました。そもそも、福祉にもつながらない方もいらっしゃるので、そこも何とかしてつなげてあげたいと思っていました。
そんな折以前から、知り合いだった長野ひとみさんがキャンナスをされて、なんていいことなんだと思っていましたが、なかなかお尻が重く、今になってしまいました。
 
  私はこれから家族と本人と病院をつなげてあげられるように、一人暮らしでも誰かが気にしてくれる、また若いお母さんも赤ちゃんを気にしないで横になれる、お友達と会える、精神の病気でできにくいことがある、まずはこういうことからできたらいいなと思っています。
                                  キャンナス城崎 宮田しのぶ

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