鎌倉市の菅原さん 訪問看護婦会を準備
あなたのナイチンゲール精神を形にしてみませんか−。
鎌倉市山ノ内の菅原由美さん(41)が、訪問看護婦を紹介する窓口となる
「湘南ボランティア看護婦連絡会」(仮称)の設立準備をしている。年明けの
発会を目指し、資格を持ちながら家庭に入っている看護婦たちの発掘に力
を注いでいる。
菅原さんは看護短大を卒業後、病院を経て企業の診療所などに勤務した。
七年前、鎌倉医師会が募集したのをきっかけに訪問看護婦の重要さに注目。
障害者や高齢者を自宅で看護する家族に、ほんの数時間でも心と体を休めて
もらえる仕事ができれば、と計画を温めて来た。
阪神大震災では、アジア医師連絡協議会(AMDA)の一員として被災地に
七日間滞在。ボランティア精神の大切さも体験した。いま、鎌倉や藤沢の保健
所で検診や外来の手伝いをする非常勤職員をしながら発足の準備中だ。
受ける側とする側相互の心的負担を考えると、ボランティアといっても訪問
看護はあくまでも有料。「看護婦の資格を生かしたくても、どうしたらいいか
分からずに悩んでいる人がいるかもしれない」、と、菅原さんは家庭に入って
しまった看護婦たちに参加を呼びかけている。
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