2003,09,01  鹿児島新報 「新視点で人材発掘を かごしま”遊”学塾開く

 仕事の場は自分たちで創ろうと8月31日、鹿児島市中央町のコミュニティビジネスセンター鹿児島で

かごしま”遊”学塾(主催、NPOネイチャリング・プロジェクト)が開かれた。地域福祉とボランティアを

テーマに神奈川県で訪問ボランティアナースの会「キャンナス」を運営する菅原由美代表が、新しい

視点に立った人材発掘や介護の在り方について語り、参加者が熱心に耳を傾けた。

 「キャンナス」は現役から退いた看護師ら地域の人材を発掘し、在宅介護を行っている家族をサポート

する活動を行っている。祖母や姑の介護を在宅で行った菅原代表が、介護者の息抜きの大切さを痛感し

設立した。現在、250人のヘルパーと看護師が所属。地域に根ざした訪問介護サービスを行うボランティア

団体として、賛同者や活動が全国に広がりつつある。

 菅原さんは、設立にいたる経緯や、介護保険の問題点などについて語るとともに、地域の人材資源を

生かし、高齢者や子供のケアを行う重要性を指摘した。

 遊学塾を企画したネイチャリングプロジェクトの松村一芳代表理事は「新しい社会サービスをつくり、地域

課題を発掘して、みんなのアイディアでひとつの事業ができれば」と語り、地域を豊かにできる人材育成に

意欲をみせていた。