アビリティーズ    NO.142      2004年11月

巻頭言録

 キャンナスは、今から8年前に立ち上げました。家庭に入りライセンスを生かしていないナースたちと
手をつなぎ、地域の方々のお手伝いができたらと、という思いからです。
 依頼内容は、通院時の付き添い、留守中の見守り、訪問看護、旅行同行など実にさまざま。障害児
から高齢者まで幅広い利用者がいます。
 「在宅看護は生活を丸ごと支える」と考えていますので、掃除も食事作りも私たちに出来る事は何でも
します。
 この考えは、介護保険が始まっても変わりません。制度だけでは、困っている方々に対応することは
できません。そのためにもキャンナスの存在はなくてはならないものと確信しています。
 地域で、在宅ケアで困っている方々を支えるナースの役割は今後ますます重要になってくるでしょう。
制度に縛られることなく、利用者の方々が望むケアを提供できる訪問介護を市民の方々は望んでいます。
そんなサービスを提供したいと考えているナースもたくさんいます。
 現在同じ思いのナースが全国12カ所で活動中。今後も自分にできることを精一杯努力していきたいと
思います。

                                        訪問ボランティアナースの会キャンナス
                                                    代表 菅原 由美