−この人− ボランティアナース代表 菅原由美さん

活動の輪順調に広がる


                           湘南朝日 1997/08/04

   看護婦の専門知識を生かし、障害者や老人の在宅看護を支援する
「訪問ボランティアナースの会」を立ち上げて3ヶ月余り。看護サービス
を行う会員の登録は、現在40人。
依頼も順調で、遠方からも舞い込んでいる。「想像以上のスピードで広
がっている」のが実感だ。
 家庭に入ってしまった看護婦が手を携え、在宅看護に追われる人たち
に心と体を休める時間を作ってあげたい、と考えた。呼びかけと同時に
仲間が集まり、社会に参加したいという「潜在看護婦」がいかに多いか
知った。中には、フルタイムで働きながら、休日をボランティア活動に充
てたい、という現役の看護婦さんもいた。
 家にかえればみんな主婦であり、職場では専門家。依頼者の要望と
対応の仕方もさまざまだ。
「活動を進めていくほど難しい問題や疑問がどんどん出てくる。これから
は登録会員40人が、打ち解けて話し合える時間を大切にしていきたい」
 活動が評価され、6月と7月に二つの助成金をうけることができた。
それを元に9月から、一般市民にも参加を呼びかけて半年間の介護講座
を開くことにしている。「8月中になんとかカリキュラムを決めなければ」と、
汗をぬぐってまた、ひと頑張り。

                          看護婦、42歳。鎌倉市山ノ内。