藤沢で訪問ボランティアナースの会 シルバー新報 1997/04/05 |
3月22日、藤沢市民会館で発会式をした「訪問ボランティアナース の会」(CANNUS)は住民参加型在宅サービスの「看護婦」版ともいえ るユニークな取り組みだ。阪神大震災を機にボランティア活動にめざ めた代表の菅原由美さんが、10年来の訪問看護への思いをかたち にした。 家庭の中に入っていく訪問看護は、先端の医療技術よりも生活者 としての経験がプラスになる。 結婚退職で眠っている専門技術を、少しずつ社会のために役立てて ほしいという呼びかけに現在40人が登録している。 月会費1,000円と利用料として1時間2,000円。最低2時間から。休日、 夜間も割増はなく、交通費も込み。しかし、意気に感じて集まった人に 「有償」サービスはなかなか理解されにくかったという。 利用者の負担を減らすためにも、「訪問看護ステーション」を併設し、 ボランティアと二本立てにしてより厚みのある活動ほ展開していきたい と構想している。きちんと「算盤」もはじけるバランス感覚は、脱サラの ご主人を手伝って会社を切り盛りしてきたキャリアゆえでもあるのだろう。 実現すれば、全国でも珍しい看護婦自身の手によるNPO型の訪問 看護ステーションということになる。「潜在マンパワーを掘り起こす運動 が全国に広がってほしい」と菅原さん。 |