職場を離れた看護婦たちが・・・・・・

−訪問ボランティアナースの会 キャンナス(CANNUS)結成へ−

                  湘南ホームジャーナル1997/02/07

  看護婦の資格をもったメンバーが集まって、一人暮らしで病気になった
ときに不安を抱いたり、自分以外に家族を看護する人がいない、という人
達の手助けをする−訪問ボランティアナースの会(CANNUS=キャンナス)が、
近く湘南の地に誕生する。
 国内で看護婦の資格がある人達は、准看護婦を含めると百万人に達すると
いわれる。その中で、出産や育児などのため現役を退いた潜在的な看護婦達
は、数え切れないほどという。キャンナスの代表である鎌倉市の主婦、菅原由
美さん(41)もその潜在的な看護婦の一人。三人の子供達がようやく手がかか
らなくなり、奉仕活動の時間が作れるようになったので、この会の結成に本腰
を上げたという。
 現役の看護婦が、きつい労働環境のもとで働いているのは、菅原さんもよく
理解している。「病院などへの現役復帰はできないけれど、ボランティア的な範
囲なら活動してみたい」と思っている人達の協力を期待している。
 グループ名の「キャンナス」は、家庭などで孤軍奮闘している人達のために、
看護婦(NURSE)の役目をサポートできる(CAN)範囲内で奉仕し、お互いに手を
繋いでいく団体にしようとの願いがこもるネーミング。
 菅原さんの意向では、3月22日からのスタートの予定だが、キャンナスの利用
者と看護婦は、会員登録することを原則としている。
 登録に賛同する看護婦が多いほど、患者会員の数も増えるし、看護婦の移動
の時間も少なくて済む。すでに藤沢方面では多くの賛同者が集まり始めた。
平塚市や大磯町などからの登録も積極的に募集中である。